2008年 11月 11日
独断専行と敵前逃亡の系譜-陸軍,航空自衛隊 |
今日は,旧陸軍とその思想的流れを汲む航空自衛隊の独断専行について考えて見ます。
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写真は,牟田口廉也である。昭和12年7月7日に勃発した盧溝橋事件の際,支那駐屯軍第一連隊長として,一木大隊長(後にガダルカナルで戦死)に対して独断専行で発砲命令を下し,日中戦争の発端を開いた。その際,一木清直は「本当に発砲していいんですね」と言ったと記録させている。一木清直はガダルカナルで遮蔽物の無い,砂浜沿いに白兵突撃を命じ,部隊を全滅させている。牟田口廉也は,その後も政府の不拡大方針や日中双方の停戦協定を無視して,戦線を拡大し,日中戦争の泥沼に足を突っ込ませる原因を作った。
牟田口廉也は,第15軍司令官となった昭和19年3月に軍内部のあだ名が無茶口と言われており,上部軍である南方軍司令部や自軍の参謀や各師団長が,補給が無理として全員反対したのにもかかわらず,独断専行してインパール作戦を強行し,ジャングルと2000m級の山を越えてビルマからインドに第15軍を攻めさせ,7万5千人の将兵を犠牲にした。途中,抵抗する師団長を軍中央の許可無く次々と首にし,敗色が濃くなると自軍を置き去りにして,「北方撤退路の視察」を理由に敵前逃亡し、いち早く日本に逃げ帰った。
写真は,田母神 俊雄である。名古屋高裁のイラクでの自衛隊の活動が一部違憲であるという判決に対して「そんなの関係ネエ」と発言して物議をかもしている。また,日ごろから日本は核武装すべきだというよな発言もしていたという。鳩山由紀夫もメンバーだったらしいが,「日本を語るワインの会」のパトロンのア○グループという会社の社長か元社長とじっ魂だったらしく,独断専行して隊員を右翼懸賞論文に組織的に応募させ,都合のいい歴史的事実だけ並べた政府見解と全く異なる論文を自ら書いて,300万円の賞金(ワイロ?)と7000万円の退職金をもらい敵前逃亡した。
二人の容貌や目つきは,驚くほどよく似ている。独断専行,敵前逃亡の容貌である。
とはいえ、帝国陸軍軍人と平成の敗戦国の将軍と比べると原因は前者が作ったのだが、その容貌もやる事も大分小粒になっているのは、仕方が無い。
■ 田母神論文については前2回に詳しく述べたが,中でも,一番,けしからんのは,上の牟田口廉也など旧陸軍が兵站補給を軽視した作戦を度々強行し,常に兵隊の規律をおとしめ,現地調達といって暴行略奪を組織的に行わざるを得ない状況を作り出した事実については,作戦立案者の責任が大であるが、論文は、「現在の先進国でもよくある殺人事件のような個別的事象だ」と兵隊のせいにして片付けているのは,軍人,幕僚(作戦立案者)として失格である。防衛省は即刻,懲戒免職にして退職金を返納させるべきである。
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村山談話と盧溝橋
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by tokiwater2008
| 2008-11-11 16:48
| 政治